メールを何度もやり取りするうちに、遠藤さんは、私に会いたいと書いてきた。

  「暇な日、教えて」

         と書いてきたので、遠藤さんに会う気はなかったが、私は用事が入っている日とそれ以外の日は、暇していると書いた。



 そうしたら、その週の日曜日に、

  「本当は今日会いたかったんだけど、海で焼いた後で、顔が皮むけて、見せられる顔じゃないから。」と「今度会おうね。」

         と書いてきた。



 急に、今日会いたいと言われても、会えるわけないと思わないのかなと、そのメールを読んで思った。



 メールをやればやるほど遠藤さんへの興味は薄れていく一方だった。


 
  「調子悪くて、寝込んでいる。」

         と私がメールしたその返事が、体調のことは触れずに、

  「いつ会おうか?」

         と、返事が来たときにはなんて、自分勝手なんだと頭にもきた。



 地元のお祭りの前日の夜、遠藤さんから、

  「明日のお祭り行かない?予定ある?」

         とメールがきた。



 私は、特にお祭りに行く予定もなく、家でボーっとしている予定だったが、遠藤さんに会いたくなかったので、

  「昼間友達と、お祭りに行って、夜は、何しているか、今のところわからないです。たぶん友達とご飯食べているかな。」

         と返事を返した。



 すぐに、遠藤さんからは、

  「明日は、特に予定もないから、いつでもメールして。」

         と返事があった。



 私はそれを無視して、お祭りの日は、家で過ごした。