彼は、以前勤めていた会社の同僚に紹介してもらった。。。

 私が、仕事の契約が満了で、会社を辞めて、二週間ぐらいたったある日、以前勤めていた会社の同僚、川上から、メールが来た。

 川上さんには、勤務しているときから、冗談で、

     「いい人紹介してくださいよ」
        
         と言っていたのだ。そして、軽い感じで探してくれていたのだろう。

 最初の川上さんからのメールの内容は、
  
  「後輩に、美香ちゃんの事話したら、気になってたみたいだから、会ってみる?」
                                    だった。

 私は、とりあえず、どんな人で、年齢を聞いてみてから、会うかどうか考えることにした。
 

 次の川上さんからのメールの内容は、
  
  「後輩は、美香ちゃんに性格が似ているかも。そして、金髪で、三十四か五歳くらいだと思う。」
       ということだった。

 まず、私は、年齢が三十歳を超えていることが、引っかかった。

 私が当時、二十五歳だったので、十歳近く離れているのは、すごく嫌だった。

  
 しかし、友達に、
    
  「自分より十歳離れた人でも、恋愛対象になる?」
                    
                       って聞いたら、ほとんど全員が、

  「年齢なんて関係ない。」
             と答えた。

 このことにより、私の中で、年齢はまぁ、気にしなくていいかと思った。
 

 もう一つ気になったのが、性格が私に似ていると、川上さんが言ってきたことだった。

 川上さんから見た、私はどんな性格なんだろうと思った。

 やはり、会社ということもあり、お酒の席でも、友達と居るときとは、少しは違う態度だろうし、本当の自分は出していなかったと感じたので、川上さんから見た、私の性格のことはよくわからなかった。
 

 そして、私が出した答えは、とりあえず、何もしないよりは、前に進むために、後輩さんに、会ってもいいと思っていることを、川上さんにメールした。