すぐに電車は来てそれに乗ったから、旺司郎が同じ電車に乗ったかどうかはわからない。
でも私はもう気にしてなかったんだけど、美桜ちゃんはそうじゃなかった。
「花菜、旺ちゃんは?」
「旺司郎?さあ」
「さ、さあって。え!?置いてきちゃった!ど、どうしよう」
と、急にオロオロワタワタし始めた。
置いてきたって………。旺司郎も子どもじゃないんだし。
だけど美桜ちゃんがそんな風に思うのも仕方がないのかもしれない。
朔ちゃんの私に対する過保護ぶりと同じで。
美桜ちゃんにとったら私と同じくらい、旺司郎のことは本当の弟のように思ってきたんだから。
「旺ちゃんに電話!」
あたふたしながらも電話しようとスマホを取り出した美桜ちゃんに。
「大丈夫だって。旺司郎は多分用があったんだよ」
そう言って美桜ちゃんのスマホを取り上げた。
「だいたい、旺司郎だってもう二十歳過ぎた大人じゃん。いないからって大騒ぎするほどでもないでしょ」
どうして私の周りには過保護ばっかりなんだろう。
でも私はもう気にしてなかったんだけど、美桜ちゃんはそうじゃなかった。
「花菜、旺ちゃんは?」
「旺司郎?さあ」
「さ、さあって。え!?置いてきちゃった!ど、どうしよう」
と、急にオロオロワタワタし始めた。
置いてきたって………。旺司郎も子どもじゃないんだし。
だけど美桜ちゃんがそんな風に思うのも仕方がないのかもしれない。
朔ちゃんの私に対する過保護ぶりと同じで。
美桜ちゃんにとったら私と同じくらい、旺司郎のことは本当の弟のように思ってきたんだから。
「旺ちゃんに電話!」
あたふたしながらも電話しようとスマホを取り出した美桜ちゃんに。
「大丈夫だって。旺司郎は多分用があったんだよ」
そう言って美桜ちゃんのスマホを取り上げた。
「だいたい、旺司郎だってもう二十歳過ぎた大人じゃん。いないからって大騒ぎするほどでもないでしょ」
どうして私の周りには過保護ばっかりなんだろう。

