「美桜ちゃんのこと考えたら、そりゃ花菜の気持ちには応えられないのかもしれないんだろうけど、だからって完全には突き放さなくて、むしろ超がつくほどの過保護っぷり。そりゃ花菜が諦めきれないのもわかる。だから、兄貴はズルい」
「………」
さっきまでは全然興味ないって態度だったくせに。
なんで、気づかないふりしてること、ズカズカと言うかな。
持っていたペットボトルを思わずギュッと握りしめて、ペキッと音が鳴る。
「けど、兄貴はこの先もきっと、花菜の気持ちに応えるつもりはないと思う。
───例え美桜ちゃんが他の男と結婚するんだとしても」
──痛い。
ああ、なんか、どこもかしこも痛い。
夜のネオンカラーが眩しすぎて、俯く。
「今日、ホントは見合いの話をして兄貴に止めてほしかったのか?」
俯いたまま、首を横に振った。
───止めてほしい。だけど、もっともっとズルいこと、考えてた。
今日はどうしても朔ちゃんに聞いてほしかった。
「………」
さっきまでは全然興味ないって態度だったくせに。
なんで、気づかないふりしてること、ズカズカと言うかな。
持っていたペットボトルを思わずギュッと握りしめて、ペキッと音が鳴る。
「けど、兄貴はこの先もきっと、花菜の気持ちに応えるつもりはないと思う。
───例え美桜ちゃんが他の男と結婚するんだとしても」
──痛い。
ああ、なんか、どこもかしこも痛い。
夜のネオンカラーが眩しすぎて、俯く。
「今日、ホントは見合いの話をして兄貴に止めてほしかったのか?」
俯いたまま、首を横に振った。
───止めてほしい。だけど、もっともっとズルいこと、考えてた。
今日はどうしても朔ちゃんに聞いてほしかった。

