花に、嵐

逃げなきゃ逃げなきゃ、本能は確実にそう告げていたけど、どうやらそれは許されないようで。

「お見合いしなさい」

「………」

「お相手はね、花菜よりたしか7歳上の28歳で、ほら、教室に来られてる立川のおばさま、知ってるでしょう?良い方がいるってついこの間ね、お話を持ってきてくださったのよ~。
実は今日にでもあなたに話そうと思ってたところだったのよ。なんていいタイミングなんでしょうね」

「………」

なんて最悪なタイミングーーーーー!!!