「純おはよーーー」

きれいな栗色の髪の毛を後ろでポニーテールにして可愛い制服を着た女の子が私の名前を呼び走ってくる。

ああ、また、幻覚が…

「ねえ!純!なにボーッとしてんの!」


「あ、萌夏だったー」


「視力落ちてんじゃないの!?」


「視力は落ちてません。」


「早く行かないと入学式早々遅刻!」


あ!!もたもたしてる場合じゃなかった。