彼の自己紹介が終わるとなぜか教室がざわざわし始めた。

「質問!蓮くんの好きなタイプは?」


「えっ!あの.....えっとぉ」

ガンガン泣きそうな顔で私を見ている。助けを求めているのか?

「え?何っ!男の子泣かせようとしてるよ!」

「はぁ?あんたなんな訳?うるさいわよ!黙ってて!」

「はぁ?あんたこそなんなのよ!私は桜木が泣きそうだって教えてやってんの!泣かせたりしたら嫌われちゃうんだろーなー」

「あっ、あのっ!僕の好きなタイプは朝日さんみたいな人です!!」

「ヒューヒュー!言っちゃったね蓮ー」

「ゆっ.....ゆうやめてっ!えっ、えっと以上です!」

「よくあんなにヘタレで生きてこれたよね。」

私は小声で拓海に話す。

「しょうがないよ。きっとどっかのボンボンだろー」

「ボンボンの拓海に言われるなんてなー」

「はあー?お前だって朝日グループのっ.....モゴモゴモゴ」