ひとつ ひとつ、
最初から記憶を手繰り寄せるようにして、話した。
全部 話し終わると、
親友は″分かった、分かった″と頷いて…
その後ズバっと こう言った。
「今まで たくさん…
色んな人を、傷付けて来たんだろ?
…それで今更 自分が傷付く事 恐れて、どーすんだよ」
「……!!
…………」
…その言葉は痛かったけれど、
″確かに その通りだ″とも、思った。
確かに、
あたしの態度は、本気で あたしに向き合ってくれてる人に対しては…
傷付けるようなもの ばかりだった と、思う。
しかも それが1人だけ じゃなくて何人も居れば、
それこそ、
あたしが1回 傷付いた位じゃ、足りない位だ。
親友の言葉は不思議で、
確かに、″傷付けて来たんだから、自分が傷付くのも当たり前″という気も…してくる。
…そう思って、
一旦は頷いた。
………でも…、
そう、分かっていても……。

