それでも彼が好き

やがて、外は暗くなって、気温が下がり始めると、また熱が上がってきたのがわかった。

「雅、私怖いよ…。このまま…」

「雫!変なこと言わないで。大丈夫だよ。絶対に助けてくれる」

「そうだよね。ごめん」

私たちは手を繋いで励まし合った。


ピンポーン

こんな時間に誰だろう。

雅は重たい体を起こし、インターフォンまで行った。

「はい。」

「雅。俺だよ。早く開けて」

「翼」

え?翼帰ってきたの??

じゃあ、渉も??