それでも彼が好き

私たちはとりあえず雅の家に帰った。

私は自分の家に帰ろうかとおもったんだけど、1人でいるより、2人でいた方が安全だとおもったので、雅の家にいることにした。


「雅、これからどうしよう…」

悪化していく自分たちの症状、繋がらない電話に、いつ帰ってくるのかわからない不安。

悪循環を繰り返していた。

とりあえず2人で眠ろうと努力はしたものの、いつ起こるかわからない喘息発作が怖くて眠ることができなかった。