「茉美、はよー(ニコッ」

急に声をかけられて後ろから抱きつかれる。

『おー!隆聖』

いつもの事だから、流石に怒る気も失せる。

「なぁ?今日転校生が来るって聞いたか?」

挨拶する前にする話か?

『憂聖、はよー。
知らねぇ。』

いつもだけど、偉そうなのむかつく。私も偉そうだけど。

「女かな?
男かな?
茉美は、どっちだったら嬉しい~?』

…正直興味ねーけどな。

『女だったら嬉しいな。』

私、女友達少ねーし。

『そういう隆聖はどっちだったら嬉しいんだ?』

隆聖なら、女って言いそうだけどな。

「ん~?僕は、女だったら嬉しいけど~?ケンカが強ければ、男でも嬉しいかな~?」

隆聖の口から、男でもって!

「隆聖変なもんでも食ったのか?」

変なもんって!

『憂聖じゃあるまいし、隆聖は、変なもんなんて食わないだろ。』

憂聖も食わないか。

「俺は、食わねぇよ」

当たり前だ。

「僕も食べてないよ~?」