―――ドキドキドキドキ


あたしは、今 無駄に緊張している。


無駄ではないか。

いや、緊張しないはずはない。

いやいやいや…。


ぐるぐると考えている間に、その時はきた。

あたしは今から人生初の、告白をする。
横須賀線、鎌倉駅で降りる近くの男子校に通うオトコノコ。


名前さえ知らない…。
もちろん向こうはあたしの名前も知らないし、もしかしたら存在事態知らないかもしれない。