「先生、それじゃ帰ります!」 あたしは門に向かって 歩き始めた。 「自惚れてないですよ。」 後ろから優しい声で 言われた。 自惚れてない? 「これお返事です。 走り書きですけどね。 では、またいつか。」 先生は小さなメモを渡して 校舎に戻って行った。