「こんな手紙ズルいですね。」 そう言って さっき書いたルーズリーフを 先生が手に持っている。 「もう読んだんですか?」 「あなたが準備室の方から 出てきたのを見たんです。」 「せんせー。 3年間お世話になりました。」 あたしは深くお辞儀をした。 この場に長くいたら 泣いてしまいそうな気がした。