次はいつ見れるのか
わからない校庭の桜を
目に焼き付けてから
帰ろうと思い
桜の下でぼーっとしていた。



「さくらさん。」


大好きな声が
あたしの下の名前を
初めて呼んだ。


鼓動が少しはやくなる。