ヒメゴト。

ちなみに中身を見たことはない。


学校で捨てているところを誰かに見られたら酷い目に遭いそうだから、こっそり途中の公園のゴミ箱に捨てている。


家まで持って帰る勇気は無い。


これでも俺なりに精一杯頑張ってるんだ!!


本当は一刻も早くこの情念の塊たちを手放してしまいたい。

でもそのままにしておけないし。


一度開けたら最後。

手紙を除去するまでロッカーは閉まらなくなる。


アレを詰め込んだ人たちって天才だと思う。

雪崩を起こさずに開け閉めとか俺には絶対無理!!



情けないとか言わないで下さい。



大量の手紙をどうにかこうにか鞄に詰め込んでひと仕事終えた達成感に浸りながら校舎を出ると、


「キャーー、陽向く~ん!!」


という雄叫びのお出迎え。



ひぃー、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!!


俺ちょっと、いやだいぶ調子に乗ってました!!

鞄の中に手紙が綺麗に収まったから、俺ってやればできる子かもとかほんのちょっとだけ思っちゃいました!!


すいませんっ!!


今度ちゃんと謝るから、今は見逃して下さい!!



不良っぽいお兄さんも怖いけど、野太い声を上げるお姉さんの方がも~っと怖いです。

メイクばっちり睫毛パッチリの目で睨まれた日にはもう……。


逃亡する気満々の俺。


きっと、そんな俺のことを嫌いな神様が天罰を与えたに違いない。