ーピンポンパンポーンー
そんな時、放送が流れた。
ー21HR 佐藤 夢菜さん
職員室高岡まで。ー
先生が私を呼んでる!
わたしの胸の鼓動は速まる。
「行ってきな!」
そう言って莉奈はウィンクをする。
さっちゃんも、頷く。
さっちゃんは私の先生への
気持ちを察してるようだけど
まだ付き合ったとは伝えていない。
でも、彼女は鋭いから
すぐに、気づかれそうな気がする。
というか既にかな??
「ごめんね、行くね!
三人で回ってて!終わったら
電話するよっ」
そう言って職員室まで走る。
さっきまで心地よかった
人ごみも、
職員室へ急ぐ私には
苦でしかない。
ーガラガラー
「先生!およびですか?」
勢いよく、職員室へ突進。
「おぃ、失礼しますだろっ?」
先生が笑いながら来た。
「すいませーん。」
「で、用事とは?」
「悪いけど仕事があるんだ。」
し、仕事?

