今日は文化祭当日。





午後は店番だから

午前中は

莉奈とさっちゃんと
まるちゃんと四人で

お店を回るんだ。




ーガヤガヤー

この騒がしい感じの廊下

なんだか落ち着く。



あの夕焼けに染まる廊下も
いつもは、さみしげなのに

今日はこんなに賑やかで、


なんだか、嬉しくなるんだ。



私達四人は

お店で、焼きそば、たこやき
トッポギなど
食べ物を食べあさった。


ガールズトークも弾んで、


さっちゃんがクラスの池田くん
が好きな事実が発覚したり、


まるちゃんも、最近はじめた
バイト先の
先輩に、一目惚れしただとか、


「「「で?莉奈は?」」」

三人ハモッてきく。



「あ、私?わたしはね
恋とはおさらばしたの。

ソロ充なのよ。それにね、
友達さえいれば十分よ」

そう言い切るリナに

さっちゃんとまるちゃんは

「かっこぃい!」

なんて歓声を、あげた。



でも、莉奈はきっと
忘れられずにいるんだ。

真司くんの事が。



莉奈は、ずっと付き合っていた
男の子が居た。

でも、ある日、

その人は転校してしまった。

それから莉奈とその人は
遠距離恋愛になったが、


続かなかった。

中学時代のほろ苦い思い出。



「夢菜?何ぼーっとしてんの?」


莉奈の声で、現実に引き戻される。



「ごめっ。」




気を取り直して四人は、
また様々な話題を、繰り広げた。