内緒の気持ち

断る理由なんてない。


好きな人においでと言われているんだから。



「きたないけど、、。」



「お邪魔します。。。」



まさに男の人の部屋って感じ

がする。


シンプルで。



「座って、」


「はい。」


言われるがままに
ソファに座る。


「お茶いれんな!紅茶でいい?」

「はい。」





先生は紅茶を渡しに渡すと

隣に座った。

「ありがとうございます。」



「なあ、佐藤。」

距離が近くて少し、
ドキドキする。


「はい?」


「お前が俺を好きって話
の続きしていいか?」

先生は真っ直ぐ私を見つめる。

わたしは、頷く。


「お前が俺を好きっていってくれて
凄く嬉しいんだ。だけど
俺も高校の時は恋をした。」


「はい。」


「高校生ってさ、
青春の真っ只中でさ、
恋を沢山するんだよ。

だけど。どれも実りはしない。

それは、一時的な感情だからだ。」


私は手元にある紅茶を
見つめる。

先生が、わたしに伝えたいことは

何となく、分かった。

「私の気持ちは一時的なもの。
そういうことですか?」



「ああ。もっと慎重になって欲しい。」





「なんでっ?先生はわたしの事が
好きなんじゃっ、」

「だからだよ。だから気持ちを大事にして欲しい。」




先生は優しいんだ。

優しすぎるがゆえに、

先生は苦しむんだ。