内緒の気持ち

ータッタッタッタッー

私の走る足音だけが響く
しんとした廊下。


廊下の角を右に曲がると

オレンジ色の廊下が続く。


私にとって切ない思い出の場所。



窓際に人影を見つける。


逆光で見えないけれど、


私にはわかった。先生だって。


「せんせい!!」


声を振り絞る。


「佐藤?!走ってどうした!」


「これ、上着、、。
返そうと思って。」

「これ?良いのに、そんな
急がなくて。」



先生の優しい目。


私の大好きな先生。



先生は一度は私を好きって
言ってくれたその気持ち

まだ心にあるのかな。



「先生、ビックリしたでしょ?
あの衣装。。。」


「え。ぁあ、だいぶな!」