内緒の気持ち



その日の放課後、
わたしは訳もなく

またあの、廊下へ行った。

夕焼けに染まる
オレンジ色の廊下。


ここに先生が来るんじゃないか
そう思ったあの日
わたしの前に現れたのは
吉岡くんだった。

そして、告白されている

間の悪いときに

先生が現れた。



今日も逢えるんじゃないか

先生に。


そう思ってこの廊下で

沈んで行く夕日を眺める、







「来るわけないか。」



わたしのきもちは

やっぱり一方通行だった。