内緒の気持ち


高岡先生はもちろん
離任する先生の中には居なかった。



そして新学期。


私は二年になった。





「はぁあ!クラスどこかなあ」

莉奈と私は名簿を見に急ぐ。




「佐藤、、佐藤、、。
あ、私21HR!」

「私は26HRだ、、。」

私と莉奈は幻滅した。


「そんなぁっ。一番遠いよ
クラス、」


「夢菜?何があっても
この、友情は変わらないんだから!
心配しないのっ!」



「うんっ。」



そうして、私達は各クラスへ
向かった。




人見知りな私は、

クラスへ入って、とりあえず
席について、

おとなしくする事にした。

すると、、

「佐藤?」

後ろから誰かに呼ばれ振り向くと

そこにいたのは、
吉岡くんだった。


「あっ!吉岡くん!」

彼とは生徒会も一緒だったし、
なんだかんだ仲が良かった。


始めは、告白されたりと
色々あったけど、私が
断る間もなく、

友達のようになっていた。


「佐藤と、二年連続なんてな」


「悪かったですね!」


そんな他愛もない会話でも、

新しいクラスになれない私は
安心感でみたされたのだった。