私は先生のこと
ばれるのが怖くて

友達なんかに
教師が好きなんて言って
認めてもらえないんじゃないか


とか

そんなことばかり考えて


このキモチを
隠し通してきた。


莉奈にも隠し事を作って、

その秘密を守るために
必死に嘘に嘘を重ねて、

いつの間にか

莉奈と心の距離が
出来ていたのかもしれない。


生徒会選挙のとき
慰めてくれた莉奈。




きちんとはなすんだ。きちんと。



さっき莉奈に気持ちを
ぶつけられたとき

正直驚いて

なにも言えなかった。

莉奈は感情をむき出しにするような
人じゃなかったから。


そして、気付けば

にチャイムはなり

授業は始まっていた。



私の涙を拭ってくれた莉奈。

その莉奈の涙を悲痛の叫びに
私はなにもしてやれなかった。


次の休み時間、

莉奈と話そう。


そう思って 莉奈の方を見ると

莉奈は授業中にも関わらず

泣いていた。


下を向いているけど

きっと、泣いている。