内緒の気持ち



ーガラガラー

そっと職員室のドアを開ける。

「あの高岡先生は、?」

と近くの先生に話しかけると


小走りで職員室の入り口に来た
先生。


「えと。用事って、、」

「あ、そうそう、
なんか知らんけど体育教官室の
廊下にノート落ちとってさ、
佐藤って書いてあったから!
呼んだ!お前のだろ?」


ほらね、やっぱ
このことだ。



「きっと私のです!
ありがとうございます。」


そう言って手を出すと
先生は間の悪そうな顔をして、

「あ、ごめんな。
体育教官室だわ!
取り行ってくるわ。」と言ったので

「私もいきます。」

そう言うと

先生は驚いた顔をした後に
微笑んで

「おぅ」

と言って私の前を歩き始めた。