内緒の気持ち

ーこれで先生にとって
特別な生徒になるー


この私の気持ちは、
一歩前進した。





わたしはまた、ぼんやり
オレンジ色の廊下を、歩いていた。


ースタスター


「先生。。。」

遠くから歩いてくるのは
紛れもなく先生。


「ぁ。佐藤。」

「先生、あたし、」

「あぁ当選おめでとう。」


「あの、先生のおかげです。」

「おれの?」

気持ち、、、伝わって。


「あたし、凄く緊張してて
頭の中真っ白で、そしたら
先生が抱きしめてくれて、
それで、、、」

「それで?」

「先生のことでいっぱいで、
壇上にいても、緊張しませんでした!」


そう、一生懸命言うわたしを見て、

笑ってる先生。


「えっ?」
おもわず、
驚きがあたしの、口からこぼれる



「いや、っあの。ごめん
でも、おっ、おかしくて
ククククク」


先生は肩を揺らして
笑ってる。

「な、なんか私おかしい事
言いましたっけ!」

焦りながら言う私。



「俺の事で頭がいっぱいで
演説緊張しなかったんだろ?」


カァァァァアー

それを聞いて
顔が熱くなるのを感じる。


「えっ、えええ。」

確かにそんなような事言ったかも。


自分の発言に今更焦る。