内緒の気持ち

そして、体育館入口にまで
辿り着いた。


どうしていいか分からず
ドキドキして
仕方ない鼓動。


それを、先生は見兼ねたのか

「佐藤?すごい顔してるぞ
涙目だし、どーしたん?
そんなに、緊張するか??」

心配そうに私を覗き込む。

「緊張、、しちゃって」

そういう私を抱きしめた。


えっ?ちょ!
皆いるのに!

そう思ってキョロキョロするも誰も居ない、

皆体育館の中に入ったようだった。


「せんせっ」


「がんばれな、緊張したら
俺の方壇上から見ろ!
おれはお前を応援してんだかんな」

優しい瞳で、いった。


違う意味でクラクラしていた



ー立候補者は壇上におこしくださいー

体育館の中から
声が聞こえる。


「ほらっいけっ」

先生は私の背中を押した


「はいっ」