とうとう、休み時間。
先生の授業を、聞き逃してしまった
罪悪感は大きい。
それにしても、
なにか皆から視線を感じる、、。
ーコソコソー
なにか言ってるようにも、、
あたし、何かしたかな?、、
いや、無いか。
んーーー。
「ちょっとお、夢菜!」
すごい勢いで莉奈が走って来る。
「な、なによー」
驚きつつも笑顔で答えるわたし。
すると、莉奈は私の手首を
強くつかんでひと気のない廊下へ。
「ちょっと、夢菜、
先生のこと好きなの?」
「な、なんで?」
なんで、知ってるの?、、
「さっきの保健の授業、
あんた寝てたじゃない?
その時寝言言ってて、、、」
ね、寝言!!?
「な、なんて言ってたの!あたし」
「先生、、先生、って連呼してた」
カァァァァア
頬っぺたが熱くなるのを感じる。
「皆にっ、聞かれてたってこと?」
「うん、たぶん。
ノートまとめの時間だったから
結構響いてた。」
てことは、きっと、先生にも
聞かれていたのかな。
だから、私が爆睡してるのに
起こさなかったのかな?
先生。。。
「で?」
「で?って?」
「好きなの!?」
「私が先生のこと?」
「そおよ、高岡先生の事?」
「まさか、あり得ないよ!
あたし、おじさん無理!」
本当は先生のことが好きでたまらないくせに
ばれたくなくて、
先生のこと
おじさんだなんて。
めっちゃ、申し訳ない
とも思いつつ
それをいうと
ホッとしたような表情を
莉奈は私に見せた。
私もそういうとはにかんだ。

