ジリジリと日が肌に突き刺す。
汗がじわりじわりと出る。
暑い、そして肌がベタついて気持ちが悪い。

けど、この青い空を見ると清々しい気分になる。

「ふぅ、屋上で飲むピーチジュースは最高だぁ」
なんて、大きい独り言を言ってみる。

今はもちろん授業中だから返ってくる声はなーーーー
「未緒ちゃん、今日も大きい独り言やなぁ」
後ろから声がする。

声の主は、隣のクラスの小野 祥太郎。
キャラメル色したゆるふわパーマに、前髪を上げている。
バスケ部レギュラーで、何故か関西弁を話す。
甘いルックスなのと、関西弁が萌えるらしく彼は人気者だ。

そんな人気者と話すようになったのは、一週間前のこと。

今日みたいに屋上でジュースを飲んで居たところに彼が訪れたのだ。