祥太郎side


地味な眼鏡に三つ編みの髪型した女の子。

いつも、無表情。

なんやけど、何か気になるんや。

いや、無表情やからこそ気になるんかもしれん。

多分、俺は彼女の笑顔を見たいんやと思う。


俺は、興味本意で彼女に近づいた。


眼鏡をとった彼女はホンマに綺麗やった。

儚くて、消えてしまいそうなくらいにな。

せやけど、目は輝いとったんや。

そんな彼女に惹かれた。

それは、暑い暑い夏のある日。