清side


俺は、いつも昼休みは決まってこの廊下で外を眺めている。


青く広がる空を見ているわけではない。

ある一人の女子がたくさんの女子に暴力を振るわれているのを見ているのだ。

この行為は、毎日同じ時間に行われている。

これを見るのが俺の日課となっている。

何で、知っているのに助けないんだって??

助けてしまっては意味がないんだ。

だって、こう仕組んだのは俺。

俺は、間接的に彼女の身体を傷つけている。

別に、サディストってわけじゃないんだ。

ただーーーー
これはまだ言わないでおこう。




こんなこと、本当はダメだって分かってるんだ。
だけど、それを止められない。

あぁ、何で俺の名前は清なんだろうね。
俺は、とても汚れているというのに....