「××駅、××駅。」 あ、降りないと。 ドンッ! 「きゃっ!」 痛たたた…。 「すいません。大丈夫ですか?」 頭の上から降ってきた声に頭をあげる。 「あ、大丈夫です。 ありがとうございます。」 差し出してくれた彼の手をとって立ち上がる。 だが、立ち上がって手を離さず私の顔をじっと見つめる彼。 ん?どうしたんだろう? …もしかして、私の顔に何かついてるとか? 「あ、あの…?」