「食べていった方がいいのかな?」 後ろ姿を見ると、凄く悪いことをした気になる。 「食べたければ食べてけば?今日はシチューらしいし」 壁に寄り掛かりながら「シチュー好きだろ?」と続けた。 「へ?」 突然の事に、自分でも間抜けだと思う声が出た。 「お前、給食の時、シチューが出るとスゲー嬉しそうな顔してただろ」 私の間抜け声が面白かったのか結羽ちゃんが笑いだす。 それを見ながら、そんな所まで見ていたのかと思っていた自分。