今まで何人の子を泣かせたことか。
いろんな子に手を出して
そのくせ誰とも付き合わない。
自分は彼女だって
そう思っちゃった子に対して
凄く冷たい言葉を浴びせるって。
…女好きのくせに
本気になられたら嫌だなんて
そんなのおかしいから!
女好きならいいじゃん!
喜んできなよ!
……あたしがそんな回想をしていると………
「きゃあ!」
満面の笑みで立っている噂の滝川伶が
あたしの視界いっぱいに広がった。
つまり、目の前に滝川がどーんって感じ。
「き、気付かなかった……。」
突然のことで
あたしはビックリして叫んでしまった。
すると
ニコニコ(ニヤニヤ?)してる滝川が
こう言った。
「うん、ありがとう!
今度から昼に告白するわ!
じゃあな夢河
昼休みに迎えに行くな〜♪」
……と。
「はぁ?
来なくていいし!
……って。
行っちゃった。」
滝川は
言うだけ言うと
走って教室に戻って行った。
てゆうか!
昼ならいいってわけじゃないし!
