お兄さんのそんな様子を横目に、にっこり笑って手を出す。 「そんなことよりお兄さん、コーヒー牛乳ちょうだい」 突然のことに呆気を取られているお兄さん。 「お兄さん?おにーさん」 顔の前で手を降るとハッと我に返ったようだ。 「コーヒー牛乳ちょうだい」 再び手を出すと「100円」と言われた。 「…」 「タダで飲めると思うなよ。一様食堂なんだから」 そう言いながらお兄さんは、嫌味なくらいの笑顔をする。