キンコンカンコン

昼休みを告げるチャイムと同時に、あたしは教室からでる。

いつも通りこっそりと学校を抜け出し、少し先の学校へと忍び込む。

勢いよくいつも通りの教室の扉を開くと、いつも通りのメンバーが揃っている。


「遥くーんきたよー」


お弁当を片手にテンション高く声をかけるも、遥君は全くこっちを見ない。

もう一組のカップルも完全にあたしの事を視界に入れることすらしない。


完全に無視ですか。

はぁっと小さく溜め息を吐き四人から少し離れた場所に座り、その様子を眺める。