とうとう来ました追試当日
オレは泪と一緒に登校中

何故ならば徹夜したからだ
風呂は倉庫のを借りた
飯は何故かオッサンが作ったのを食べた

オッサン誰?
って質問は追試が終わってからでも遅くはないだろう


「……コレ、こうだよね?」

『あぁ、そうだ。こっちもそうだな、それには注意しろ』

「うん。あっ、そうかぁ…うーん」



最後の最後まで気を抜かすつもりはない

ピクリとも笑わなくなった泪を見つめる
あぁ、頑張ったな…とその表情で分かる

当然だがな

……つか、テスト前に言えばオレが教えて…はぁ、過ぎた事は仕方がないか
うん




「…さっくん!いってくるね!」

『おう。がん……やってこい!』


頑張れ、と言おうとしたが急いで口を閉じた

頑張るなんて当たり前、それより泪の心しだいだな

オレの心を知ってか知らずか手を振り教室を出た

尚輝も泪を追って出ていく


うん
尚輝は頑張れよ!(笑)



「酷い面してんなぁ、お前。んな事しても無駄だと思うがな」

『…ハンッ!お前じゃ無理だろうがな、泪ならいける。オレが認めた』

「…そうだよ、光樹。泪があんなに頑張ってるの初めて見たよ。そう思うだろ?」

「…頑張ったって無理ぐれぇあんぞ。ま、面白いから見てやったがなぁ」



倉庫かしてやったんだ感謝しろとばかりに見てくるアホ