そんなこんなで気絶したカバ男をほうっておいて談笑していたら尚輝と哲が戻ってきた


「ただいまーさっくん!」

「尚輝が余計な事ペラペラ言うから時間がかかった」

「だって保健のセンセー美人さんなんだもんー」

「はぁぁー、あれ?朔月皆は?」


オレと翔だけなのに疑問を持つ哲
遅いと思ったら尚輝が原因かよ

そんな事だろうとは思ったけどね!


『慎二と泪は泳ぎに行った。光樹はあそこでのびてる』

「え?あ!本当だ!朔月何したんだよ?」



今オレでっかいパラソルの下にいる
あの白くて横になれるイスに座ってるから
隣には勿論翔

急になんで説明?って思うだろう

それは、日影の中でのんびりしているオレ達だが光樹は日向でのびてるよーって事を言いたい訳で…


『何でオレって決め付けるんだよ?』

「え?違ったか?」

『違わないけど』

「何だよ!あってんのか!」

「アハハ。当たり前でしょ哲。光樹を倒せんのさっくんだけだよ」

「…そうか」


納得すんなよ(笑)
ギャーギャー騒ぎつつもオレの隣に腰掛ける哲は光樹の心配をする感じではなかった


『…何で光樹があんなんになってんのか聞かないのか?』

「んー?だって朔月の事だから朝の事+俺様な光樹さんにキレた、とかじゃないの?」

『ブッ!当たってる!さすが哲』


オレが哲の頭をグリグリ撫でていたらまた笑い出した尚輝

「キレたのー?さっくん!我慢した光樹可哀想っ!」


ギャハハハ笑う尚輝を睨んだのはオレじゃなく翔


「…尚輝、五月蝿い」

「お?悪い悪い、翔もお怒りかー。ま、俺も少し怒れたけどねー?哲はあんま怒ってないね?」