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アナウンスが入り、それにピクンと反応した哲を見ると、哲が乗る便のようだ



「……朔月…」

『…哲!何かあったら直ぐオレに言えよ?飛んでってやるから!!』

「う、うん!」




公共の場で流石にハグは出来ないから握手する


もう持ちきれなくなった涙が哲の目から溢れた





「チックショー…もう泣かないって決めたのに…」

『…良いよ。哲は十分強い』

「アハハ!俺はもっと強くなるから!」





ゆっくりと離れてきう手


凄く悲しく、寂しい




「……いってくる!」

『いってらっしゃい!』





手を大きく降りながら、哲は改札を抜けた


振り返り振り返りを繰り返す哲はつまずきながらオレに手を振り続けた





消えていく哲の姿を最後まで見送ると、


暖かい涙が頬を伝った





ああ、いつぶりだろう


いや、初めてかもしれない



こんなに暖かく、悲しい涙を流したのは





大好きな親友と離れるのは悲しすぎる


けど、応援してる…



哲の夢はオレの夢



なんて、言い過ぎかな




悩みを聞いてくれたのも哲で、一緒に悩んでくれたのも哲

全て、君のお陰でオレがいる




『頑張れ。待ってるから』









キラキラと流れていく涙は夏と共に静かに去っていく

夏の終わり、初めてオレが暖かい涙を流した日
















〜〜end〜〜〜〜