「俺等はお前の味方だから」



その言葉、オレは一生忘れないからな?




『ありがとう。裏切ったらぶっ飛ばすからな!』

「おまっ…お前が言うと洒落になんねえよ……」









哲のお別れ会の筈が、……オレのお話会みたいになっちゃったな


『…哲、ありがと。あと、ごめん。哲の会なのに…』

「いやいや、朔月の幸せは俺の幸せ!朔月、良かったな?」





はぁ〜〜〜…


無理です


オレは当分、哲から卒業なんて出来そうにない




『〜〜っ!お前マジ最高っ!』

「う、わっ」





哲を抱き締めるとそれに騒ぎ出す皆



「哲テメェ、調子にのんなっ!」

「の、のってない!」

「哲俺のは嫌がったくせにー!」

「当たり前だろっ!?」

「アハハ、仲良いね」






皆が受け止めてくれて、本当に良かった


まだ遠慮がちな所もあるけど、オレは理解して欲しくて話した訳じゃないから


分かって欲しい訳でもないんだ



ただ…オレを知って欲しくて、

こんなオレでも、良いよ、って言って欲しかったんだ




居心地の良すぎるこの雰囲気に、オレを居させて欲しい









貸しきったレストランは、午後暗くなるまでずっと騒がしかった