そうして、お別れ会当日




因みに、昨日も哲と遊んだ


水族館に行ったな



「お待たせ」

「なあ、哲が海外に行くって本当〜!?」



慎二が挨拶をした後、半泣きの尚輝が続いて来た


『ああ…本当だ。2年は向こうにいるらしい』

「〜〜〜っ!嫌だ!!」

『オレだって嫌だよ!』




泣きながら叫びオレに抱きつく尚輝

剥がしてくれたのは、翔だ



「……一生の別れじゃないんだろ」

「でも!」

『…だから、今日は楽しもうよ、な?』


貰い泣きすんじゃんか

泣き止め馬鹿



頭を叩くと鼻を啜りながら今度は翔に抱きついていた


そして泪、光樹とレストランに来て、哲以外全員集合



「哲君はいつくるの?」

『30分後。準備があるんだって』

「ここをサプライズにしないのが、さっくんらしいよねぇ?」




ハッ!


その手があったか……




「貸し切りなんてすっげー」

「しかもここ、有名なレストランだよ?」



……あ、あぁ〜

そうだった、うん


『お別れ会、と。後、オレ話したい事があるんだ。オレの家の事なんだけど……』



レストラン内を見回す五人に呟きかけるとゆっくりと全員振り返る

何故か驚いたような顔を皆していて…



「やっと話してくれるんだなー!?」

「待ってたんだよ?」

「僕をもっと頼ってよぉ〜!勿論聞くぅ!」

「……あぁ」

「おせぇんだよ、馬鹿」




うわお


予想外の反応だ


『ありがとう』



お礼を言うと、いいえ!と笑った皆が凄くかっこよかった