何考えてんだコイツは

あ、産まれながらの変態か…





……、待てよ?


『ババァが葉月に会えないってどういう事だ?』

「いってぇ……振り向きざまに殴んなよー」




驚いて殴ってしまった腹を撫でながら執事はオレに近づいた

まあ、着替えは完了した




「メイクするから座って」

『質問に答えて』

「メイクしながら!結構時間ねーぞ?」




……確かに

従うのは癪に触るが従っておく




『………で?』

「…ん?あー、朔月も感ずいてんだろ?おとー様がもうあの愛人野郎に興味ないって」

『ああ…』

「だから、いい機会なんだろ。葉月様帰ってくるから。葉月様に手ぇ出さないように」




……………

父は知っていた

オレがババァに暴力されていることを


が、事を大きくしたくないためかオレの時にはなにもしなかったのになぁ、
笑えてくる



「……お前が落ち込む事ないぞ?おとー様に愛されてなくても、オレが愛してやってるから!」



なんの励まし方だよ……

別に落ち込んでねーし
今更、だろ
オレを愛してねー父とか



『じゃあ、ババァの処分とか…オレが考える必要ないって事か』

「え、処分とか考えてたのかよ」

『まあ…考えようかなって』

「ふーん。………」

『何ニヤニヤしてんだ』





はぁぁぁ―……

オレは盛大な溜め息をついてやった


じゃあ良いさ!ババァの件は終わりなんだな!?

なら、頭からポイしてやる