「夏休みに予定ある?」


眠そうに窓を眺めていたら、慎二がオレの顔を覗いてきた


『予定?むしろ予定しかない感じかな』

「え…」

「えぇ〜!?さっくん遊べないのぉ!?」

『…どうかな。頑張れば遊べる日も作れるかもしれない』

「…そっか」

「イヤだぁー!絶対さっくんと海行くのぉ!」



海?約束した覚えないぞ


オレは友達なんて哲だけだったから夏休みなんて仕事のために使った事しかない

だから、遊ぶ事を考えた事ないから分からない


私事に使うために、いつも以上に仕事をやる



そうしたら、休みくらいはくれるかもしれない





しかし、全ては憶測

かもしれないで約束はできない


残念だ、なんて思う自分に驚く


『……遊び、たいな』



月牙の皆と哲と

遊ぶの楽しいだろうな…と、思い浮かべる




「予定なんか消せよ。俺らのために空けやがれ」


簡単に言うなよ…

「さっくんならなーんでも出来るでしょー?」


オレは神か何かか…


「俺らも、朔月君と遊びたいから。遊ぼうね?」




『…うん』



約束は出来ないけど、

約束する



なんとかなるだろうって思わせるコイツらのために、なんとかしてやろーじゃん