それ以上何も言えなくなった。 「お前の言う通りだよ…。俺は、そういうやつなの。絵里にも逢ったけど、あいつは、俺が帰ってきて素直に嬉しいなんて思ってないよ…」 「それは、健の夢を応援してたからで…」 「もう、やめよう…時間なくなるぜ」 健は、そう言って部屋を出て行った。 はぁ…。 深いため息がもれる…。 結局アイツ…何も話してくれない…。 健が帰国してから、顔を合わせば喧嘩ばかり…なんか疲れたなぁ。