「俺は、そのはるとってやつのことを何も知らない!お前と俺の場合は、意味が違うんだよ!」
健は、そう言うと少し悲しい顔をした。
「俺の知らねぇやつとお前がー」
健は、言葉を飲み込んだようだった。
「晴人くんはいい人よ!健より何倍も何十倍も!」
健は、顔を反らした。
私の口は、それでもやまない。
「晴人くんのこと、変に疑ってるわけ?彼は、健と違って優しくて、あったかい人よ!何も言わずにそっと見守ってくれるそんな人よ!」
段々、健の表情が曇ってくるのが分かった。
それでも、私は今までの不満をぶつけてしまった。

