前に向き直し、鏡ごしに健を見る。 健は、さっきの怒った顔とは違い、淋しそうな顔をしていた。 健…? 「プリン食って悪かったな。また買ってくる…」 健はそう言ってベッドから立ち上がり、部屋をゆっくり出て行こうとした。