「じゃあ、そろそろ会社戻んないといけないから」 晴人くんが、時計を見ながら残念そうに立ち上がった。 「うん。また夜に逢おうね」 私のその一言に、晴人くんの顔がゆるんだ。 「真琴、逢えてよかった。また夕方くらいに連絡するから」 そう言って晴人くんは、不意打ちに私の唇に軽いキスをした。 びっくりしたけど、嬉しくて顔が赤くなるのが自分で分かった。 晴人くんの後ろ姿をしばらく見送り、一枚写真を撮って、私も公園を後にした。