「真琴ー!」 その声にハッとした。 数メートル先から、スーツ姿の晴人くんが手を振ってこっちに来てた。 「晴人くん!?」 「すごい偶然だね。びっくりしたよ」 「ど、どうしたの?」 私、かなり動揺してる。 夜逢う約束だったのに、いきなりのサプライズだ。 「この近くの取引先に挨拶周りしてて、表の道通ってたら、偶然、真琴見付けたから」 晴人くん、すごくニコニコしてる。