半年間、真琴の死を受け入れきれず、涙すら流せないでいた。
まだそれが現実だとどうして思いたくない。
真琴が居ない日常で俺には生きる希望が見出せない。
バイトを掛け持ちしながら一日中働き、食べては寝て…
誰にも会わない日々を送っていた。
朝、目を覚ますと、今日もどうでも良い一日が始まる。
水道水を飲んで息を吐くと、アパートの隅に佇むギターが目に入った。
病室で目を覚ました時に、いつのまにかベッドの横に置かれて、俺の手元に戻ってきていた。
あの事故の日から一度も鳴らしていないギター。
俺はおもむろに、ギターが見えないように、タオルを被せた。
ギターなんて見たくない。
ギターなんて…。