「真琴、何か頼む?」 ピリピリムードの中、桐谷がタイミングよく、注文を聞きにきた。 「ねぇ?夏美」 「ん?」 やべ。嫌な予感がする…。 「このバカ、いつからここにいるの?」 桐谷は真琴の質問に、ごめんという顔を俺にしたが、正直に答えた。 「オープンしてからかな?」 桐谷ー! 心の中で叫んだ。