正直、病気だなんてまだ信じられない。
ピンピンしてるし、病人にも見えない。
これからがきっと辛くなるかもしれないけれど、私は健のそばに居たかった。
一緒に闘おうなんて言っておきながら、不安で不安で仕方ないけれど、健のそばに居たかった。
健と居る自分が一番自分らしく居れるし、そんな自分が好きになれる気がする。
「健!一緒にあたしも頑張るから!」
自分自身に喝を入れた。
「サンキューな真琴。俺もお前の為にがんばる」
そんなことを健が言うもんだから、また泣きそうになったけど、グッと涙を堪えた。
「うん!健、大好き!」
「きもちわりー!うわぁ〜くっつくなよー!」
「はぁー?ひどーい!さっきは健がくっついてきたじゃん!」
こんな冗談な言い合いも私達らしくて、いつのまにか私達は笑いあっていた。

