10年後も…〜song for you〜


正直、病気だなんてまだ信じられない。





ピンピンしてるし、病人にも見えない。





これからがきっと辛くなるかもしれないけれど、私は健のそばに居たかった。




一緒に闘おうなんて言っておきながら、不安で不安で仕方ないけれど、健のそばに居たかった。




健と居る自分が一番自分らしく居れるし、そんな自分が好きになれる気がする。




「健!一緒にあたしも頑張るから!」

自分自身に喝を入れた。

「サンキューな真琴。俺もお前の為にがんばる」


そんなことを健が言うもんだから、また泣きそうになったけど、グッと涙を堪えた。


「うん!健、大好き!」

「きもちわりー!うわぁ〜くっつくなよー!」

「はぁー?ひどーい!さっきは健がくっついてきたじゃん!」


こんな冗談な言い合いも私達らしくて、いつのまにか私達は笑いあっていた。